来週の月曜日からいよいよマンドリアオ小学校で給食支援が始まります!!
本来なら今年の春からスタートできるはずだった学校給食支援、
予想外の問題に延期せざるを得なかった念願の学校給食支援です。
今フィリピンでは子供の約80パーセントが栄養失調だといわれています。
今年はじめに、カラフナンのゴミ投棄場で生活している人々を対象に行われた家庭調査では、ご飯を3食食べられない家庭が全体の3分の1程あることがわかっています。
また、3食食べていても、おかずがなくて白いご飯に砂糖をかけて食べていたり、
ゴミ投棄場内から食べられそうなものを拾ってきて食べているという人もいます。
今回は毎年新学期に行われる身体測定でBMI値が平均に満たなかった150人の子供たちを対象に80日間の給食支援を行います。
今日はその対象の子供たちを集めて説明会を行いました。
集まった子供たちは、手足が細くて学年の割りに体が小さい子が多く、
そしてやっぱりカラフナンの子供たちが多く参加していました。
フィリピンの多くの学校では給食制度が取り入れられておらず、子供たちはお昼休みに一度家へ帰ってご飯を食べたり、お金をもらってきて学校のまわりでお昼ごはんを買って食べています。
栄養失調の原因には、お金がなくて栄養のある食べ物が買えないという理由ももちろんありますが、その他にも野菜を食べる習慣がなかったり、またその必要性を理解していなかったり、3食をジャンクフードですませてしまう家庭が少なくないというフィリピンの食習慣が原因といわれています。
実際、LOOBに関係のあるフィリピン人の中にも幼少時代の食生活の影響で野菜が食べられない人や、肉食で野菜嫌いの人がいますし、私がホームステイをさせていただいたおうちでも野菜は食卓に上りませんでした。
お昼を買って食べている子供たちの中には、スナックやクラッカーをご飯の代わりにしている子もいます。
今回の給食支援では、栄養不足の子供たちに1食だけでもきちんとした食事をとらせるという目的のほかに、健康的な食事とはどんなものか、どんな食べ物が体にどんな影響を及ぼすのかということも平行して伝えていく予定です。
私たちが子供のころに、両親や先生に言われた「好き嫌いしないで食べなさい。」という言葉の重みを今改めて実感します。
給食支援を担当するLOOBクッキングスタッフのイキンさん
tamanaでした☆