アンヘリト君はイロイロ市ごみ投棄場のそばに住んでいる9歳の男の子。
左手と両足に障害があります。
つぶらな瞳がとっても可愛いアンヘリト君。
手足の障害以外は普通の子と変わらないちょっとシャイな男の子です。
学校へは12歳のお兄ちゃんが抱っこして通っていますが、そのお兄ちゃんも今年3月で卒業。体重も増えるにつれ誰かが背負って学校に行くわけにもいかず、このままだと学校に行けなくなってしまいます。
アンヘリト君と触れ合った日本の有志の方々が、「松葉杖をプレゼントしよう!」
と企画を立ててくれました。
募金は2月から一ヶ月のうちに、6万5000円も集まりました!
本当にありがとうございます。
<以下、途中経過として掲載させていただきます。>
整形外科のドクターとアポを取り、きょうに初めて診察につれていきました。
お母さんは、アンヘリト君を自宅で出産してからこの時まで、
なんと、一度もアンヘリト君をお医者さんに見せたことがないそうです。
日本じゃ考えられませんね。
低所得者の人たちにとって、病院の敷居はとっても高いのです。
50代のドクターは、笑顔の優しい紳士タイプ。
「妊娠中にどんな薬飲んだの?」という質問に
アンヘリト君のお母さんは「何も!飲んでいません!」と気丈に答えていました。
きっと今まで何人もの人から同じの質問を受けたのでしょう。
周囲の人は、投棄場から出る汚水や有害物質が原因ではないかと言っていますが、詳しく調査しないことには断定できません。
ドクターはアンヘリト君の手足2枚ずつのレントゲンをとりました。
「先立つものはお金」ということ、まずは募金しましたが、実は私たちスタッフも
・松葉杖は利用できるか?
・料金はいくらか?
・義足のチャンスは?
・トレーニング期間は?
などなど疑問がいーっぱいの状態でドクターの意見を聞くまでほとんど情報がない状態でした。
「ドクター、気になるお値段は??????」と逸る私たちを押さえ、
「義足で歩けるチャンスがあるから、木曜日また来て。値段はその時だね~」
と悠長に答えるドクター。
松葉杖でなく義足が買えるなら、どんなに素晴らしいでしょう!
しかし、予算に収まるのか!?
この日は結局わからないまま病院を後にしたのでした。
初めての診察が終わってホッとする母子