2009年に世界的な義肢メーカーである中村ブレイス様の協力で、アンヘリト君のために竹の義足を製作していただいてからちょうど2年がたちました。今年1月に2本目の義足が完成しましたので、以下、ご報告します。
アンヘリト君は、2011年暮れから足が成長し、義足がきつくなったので、以前のように膝で歩いて学校に通ってました。(LOOBの給食を食べている彼から、12月半ばに痛いと報告があったのですが、LOOBスタッフが多忙ですぐ対応できてませんでした)
そこで、クリスマス&年末年始の学校の休暇に合わせて、2本目の義足を制作することになりました。
今回、竹から義足を制作するのは彼のタタイ(お父さん)です!
技師さんに足の型をとってもっらった後、タタイが修道会が運営する竹工房で竹を選び、製作に入りました。そして2週間ほどで完成し、タタイとスタッフのロイさんがアンヘリトの自宅で最終調整。
アイデアを出して、あれこれ言いながら、仕上げていきました。
はい、左が完成した新しい義足です!前回と比べるとかなり大きくなってます。重そう?
「すぐ慣れるよ」とアンヘリトやタタイは言ってました。

4年前と比べると背も高くなったでしょ? タタイも自分の技量で息子が歩けて感無量☆
その数日後、JICAの福祉関連プロジェクトのフィリピン人スタッフの方から連絡がありました。
JICAでは、イロイロ州内で自治体のバリアフリー普及を進めるプロジェクトを実施中とのこと。
その担当者ユニスさんが、LOOBの竹の義足の情報を聞きつけ、他地域でも実践できるかも知れない、ということで基礎調査にきてくれました。
このように広がっていくのは嬉しいですね。
LOOBとしても、JICAや青年海外協力隊の方々とネットワークを作り、義足が使える子どもを発掘できればと思っています。
インタビューに答えるアンヘリート君。
LOOB「アンヘリート夢の義足基金」:
技術さえあればフィリピンのどこの地域でも実現可能です。
http://www.loobinc.com/med01.html