今日はイロイロ市でもっとも台風被害を受けた北部のバロタックビエホ町とコンセプション町に行ってきました!普段生活しているLOOBハウスを出発して1時間半ほどすると、道路脇の木々がなぎ倒されているのが車の中から見えました。さらに北上すればするほどその数は多くなり、台風の悲惨さを見せつけられました。
約3時間で目的地に到着。木の根がむきだしになって倒れていたり、多くの家の屋根が吹き飛ばされていました。台風が去ってもうすぐ1週間。その間にも壊れた家は少しずつ修理が進んでいるそうです。報道されているような治安の悪化もこの辺ではなし。電気の復旧はまだまだで早くても12月。灯りのないまま年を越す可能性も多いにあるそうです。
いくつかのコミュニティの方とお話をさせていただき、町長さんやバランガイキャプテンともお会いできました。今一番必要なものはなんなのか、どれくらいの家屋が被害を受けたのか、いろいろ聞けました。驚いたことにみなさん笑顔で台風被害について教えてくれました。日本では災害時に被災者の前で笑うというのは不謹慎だの相応しくないだの言われるけど、フィリピンではこういう時こそみんなで笑う!ナナイの「うちなんて家が全壊したのよ!」って笑いながら話す姿はすごく力強いなぁと思いました。
もちろん笑顔の裏には悲しみや苦しみがあるわけで。日本とは違って保険制度もなければ貯蓄もない。海沿いの町に住む彼らは漁業で生計を立ててきたけれど、今回の台風で多くの船は破壊されてしまったそう。日本や世界中で報道されているもっとも被害を受けたタクロバン以外にも同じような被害を受けた地域はたくさんあります。その今まであまり注目を浴びなかった被災地域に焦点を当てて、少しでも多くの人にこの現状を知ってもらいたいです。
LOOBハウスに戻ってきてから、さっそくミーティングを行いました。今日見た光景がずしんと胸に響いて、対照的に明るかった人々の笑顔が頭に浮かんで。結果的にあんまり自分の考えをまとめられなくて。でも他のスタッフの意見を聞きながら少しずつこの台風被災地支援の方向性が見えてきました。昨日に引き続き支援物資の仕分けに継続的に参加したり、特定のコミュニティにしぼって直接的に支援したりする。もちろん各コミュニティのニーズにあった支援をする。ライブリフッドの必要性。短期間でできるとこと、長期間かけてできること。私たちにできることをこつこつと。カレンダーの広報活動はもちろん、現地の声を直接聞いてみんなに伝えるのも私にできることの1つかなと思いました。
最後に!カレンダーと義援金もいろんな方からご協力いただいているそうで。買って下さったみなさま、本当にありがとうございます!責任を持って直接、被災地に赴き義援金又は支援物資を手渡しします。