NGO LOOBパナイ島北部被災地支援:最終報告書
2013年11月8日にビサヤ地方を襲った台風30号(フィリピン名ヨランダ)は、死者6,201人、行方不明者1,785人(ともにフィリピン国家災害リスク削減委員会NDRRMCの1月14日付データ)に上る被害をもたらしました。特にレイテ島などがある東ビサヤ地方の被害が最も大きく5,803人に上り、次いでLOOBが活動する西ビサヤ地方で294人が亡くなりました。この台風では、漁業・農業などの第一次産業を生活の糧にする多くの住民の生活が破壊されました。
11月12日以降、台風の被害状況がメディアによって明らかにされる中、LOOBに滞在している日本人ボランティアスタッフ4名、フィリピン人スタッフ6名は、イロイロ市内にある他のNGOの支援物資の仕分け作業に参加したり、日本から視察や取材に来た方々にガイドや通訳として同行したりしました。通常の子ども達への学童や教育支援のためのカレンダー販売も同時進行したため、非常に慌しい状況でしたが、被災地の方々のために自分達を活かしたいという想いから日本人、フィリピン人とも休みなく活動を続けました。
11月14日にスタートした募金は、3月末までの間に163名の個人から668,100円、13の団体から1,109,375円のご寄付を頂き、合計金額が1,777,475円(728,764.75ペソ)となりました。
こうした会員の皆さまやそのお知り合いのご協力のおかげで、LOOBではユースボランティア2名の出身地で、地元行政と繋がりがあったパナイ島イロイロ州コンセプション町に焦点を当て、被災地で刻々と変化する状況を見ながら
①初期の緊急支援
②中期の生計支援
③小学校修復支援を実施しました。
小学校は当初修理の予定でしたが、損傷がひどく建物の基礎部分も耐久性に影響があたったことから、3棟すべてゼロから建設しました。コンセプション町の教育省およびMunicipal Engineering Office と連携し、2月11日~25日、2月27日~3月7日、3月10日~21日の期間に、3棟の校舎を完成させました。
この建設作業は、学生団体のワークキャンプで実施しましたので、日本からやってきたMERRY、JOLYBEE、ALPHAの3つの学生メンバーと現地ユースボランティアが協働で従事しました。
この3つの校舎建設をもって、3月末までに全ての支援活動が終了しました。
ここに最終のご報告とさせて頂きます。
現地から感謝を込めて!!
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