(以下、交流会の内容を日本語に訳して記載しております。)
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①カラフナン地域に来たきっかけは?
Rosal:もともとは、農家として別のバランガイ(地域)に暮らしていました。雇い主からカラフナンでウェストピッカー(*ウェストリサイクラー)として働くように言われ、カラフナンに来ました。
2003年、ドイツの方から裁縫の技術を学ぶ機会があり、それ以降UCLAのメンバーとしてジュースパック製品の生産を行っています。
Rita:仕事をするためにカラフナン地域に来ました。もともとはウェストリサイクラーの人向けにお菓子を販売し、その後自分もウェストリサイクラーとしてごみを集めていたけど、裁縫の技術を学び、ジュースパックを作り始めました。
(*ウェストリサイクラー…ごみ処理場からごみを拾うことで生計を立てている住民)
②一日どれくらい働いている?
Rosal:朝9時から夜6時まで作業場にいるけど、働いている時間は8時間程度です。デザインにもよるけど、 一日に作ることができるのは10個くらいです。組み立てから裁縫まで行っているので、たくさん作ることができないの。
Rita:月曜日から土曜日の朝9時から夜5時まで働いています。ただ、今は製作するグループのリーダーでもあり、自分の家族もそれぞれ家族を持っていて家にいても暇なので、仕事場にずっといて作業をしたり、お客さんの対応をしたりしています。
③ジュースパック製品を作り始めた時、嬉しかった?
Rosal:農家で働いていた時より、収入が増えて嬉しかったです。商品を買ってもらえるとやる気にもつながるし、自分が作ったカバンなどを持っている人がいることを誇りに思います。
Rita:ジュースパック製品を作ることができてすごく嬉しいです。屋根のある涼しいところで仕事ができるからね。そして作り続けることを誇りに思っています。
④コロナの影響はあった?
Rosal:去年のロックダウンで仕事がなくなり、収入がストップしました。政府から*UCLAへの援助もストップしたので一時的に貧困状態に陥りました。
(*UCLA(Uswag Calajunan Livelihood Association)…フィリピン・イロイロ市のごみ処理場のウェストリサイクラーの方々が組織した住民団体)
Rita:コロナ前はたくさん売れていたけど、コロナになってから売れなくなりました。注文数で収入が変わるから、たくさん売れてほしいですね。
-現在は、収入が戻ってるの?
Rosal:今は、日本から注文があれば収入が入ります。でも、コロナ前より注文が減ってしまったのでもっとたくさんの人に買ってほしいです。
⑤若い世代にジュースパック製品を受け継いでいくには?
Rosal:若い生産者を増やしたいです。そのためには裁縫技術を教える必要がありますね。
Rita:私は学生さんにもっと購入してもらいたいです。コロナ前はドイツと日本からの購入がメインでした。教科書が入るトートバッグや学生証を入れるケースなども作っているので買ってくださいね。
⑥最後に、お二人の夢は?
Rosal:貧困から抜け出すことです。
Rita:もっとジュースパック製品が売れることと、健康でいることです。
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ナナイたちが誇りをもってジュースパック製品を作っていることが伝わってきました。
コロナ禍で苦しい状況の中でも、前向きに取り組み続けるナナイたちに元気づけてもらいました。
少しでもナナイたちのジュースパック製品に興味を持っていただけたら嬉しいです。
ぜひオンラインショップにもお立ち寄りください♪