検索
お知らせ&募集!
最新の記事
カテゴリ
全体 ワークキャンプ&ツアー 英語研修&週末ボランティア 教育サポート 医療サポート フェアトレード&ライブリフッド ラーニングセンター&学童 LOOB JAPAN 食育プロジェクト エコ&グリーン活動 スモーキーマウンテン 日本語教室 現地インターン&スタッフ活動記 フリマ&物資の寄贈 学生団体とのコラボ その他イベント イロイロ生活 募集&お知らせ 未分類 以前の記事
2024年 05月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 03月 2017年 02月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 04月 2016年 01月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 01月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 外部リンク
記事ランキング
その他のジャンル
ブログジャンル
画像一覧
|
第3部 <チャイルド・スポンサー>
なにを隠そう、実は私自身もチャイルド・スポンサーとしてタラバハンの子ども二人の学費を支援させてもらっている。本来、足長おじさんは子どもに自分の正体を明かすべきではないのかもしれないけれど、わたしは幸運なことにこの時期に村を訪れることができた。 わたしは、アートクラス中も支援している二人の様子を伺っていた。言うまでもなく、二人ともとてもかわいい。が、そのうちの1人に問題があると事前に幸恵さんから聞かされていた。小学校1年生のラネル君が2年生に進級できなかったというのだ。出席日数と授業中の態度に問題があり、及第できなったらしい。正直なところ、このニュースには耳を疑ったし、がっかりした。 けれど、それはフィリピンのこと。なにか一筋縄でいかない理由があるに違いない。わたしは本人の様子を観察するだけでなく、ラネル君の母親と話をする機会をいただいた。 母親によると、母親は最近まで赤ちゃんを妊娠していたので、大事をとってイロイロで生活していたのだそう。つまりラネル君とは離れて暮らしていた。こんな生活スタイルを奇妙に感じる方もいるかもしれないが、隣人との相互扶助で成り立っているフィリピンの田舎ではままあることなのだ。ともかく、母親がイロイロで生活していた間、ギマラス島に残ったラネル君の勉強は父親に任せていたが、どうもうまくフォローしきれなかったらしい。「自分がそばにいればこんなことにならなかったのに申し訳ない」と母親はわたしに詫びていた。わたしに話をしながら思わず涙ぐんでしまった母親の腕の中には、生まれて間もない赤ちゃんがいた。 一方、ラネル君のアートクラス中の様子と言えば、子どもらしい無邪気な好奇心で、積極的に発言もお絵描きもしていて問題なかった・・・途中までは。彼の欠点は集中力が続かないことだった。途中で疲れて飽きてしまうらしい。 彼はまだたったの8歳だから、集中力のなさを本人だけのせいにするのは可哀相だろう。LOOBからも両親に釘を刺してもらったが、わたしから母親に「日本にいても、わたしはラネル君の勉強を応援し続けるから、彼が勉強に集中できるようできる限り環境を整えてあげてください」とお願いした。 ここまで書いて、はっとした。わたしはスポンサーとして彼の将来に期待してはいるが、見返りを求めるような立場ではない。わたしがしていることは、子どもに学ぶチャンスを用意するのを金銭的に支援しているだけ。(チャンスを用意する、つまり学校に通えるようお膳立てするのはLOOBがやってくれている。) 程度の差こそあれ、チャンスは誰にでもやってくるものだと思う。大事なのはそれをチャンスと気づくか気づかないかだと思う。わたしの今回の訪問でできたこととしたら、学校に通えるということはラネル君と彼の家族にとって、違った未来をつかむチャンスなのだと気づいてもらうこと。そしてそのチャンスを大事にしてもらうこと。 日本でもそうだけれど、教育を受けていない子どもに比べて、受けた子どもは社会的に認められた仕事に就きやすい。子どもが教育を受けるということは未来を変えるチャンスなのだ。たとえ今は貧しかったとしても。 このニュースレターの読者には、チャイルドスポンサーを引き受けてくださっている方もいらっしゃると思います。今回はスポンサーとして、わたしの個人的な体験談を紹介させていただきましたが、皆様にもそれぞれの想いがあると思います。わたしの体験談はほんの一例です。 実際には子どもの人数分のストーリーがあるはずです。ご自身が支援されている子どもから手紙や成績表が届いたら、その文字や数字の奥にあるストーリーを想像してみてください。 わたしは、ラネル君と家族がチャンスを活かし、未来のラネル君が活躍してくれることを期待しています。
by loobinc
| 2008-11-12 20:00
| 週末ボランティア
|
ファン申請 |
||