カラフナン ホームステイ

ぜんちゃんです。

きのうは，2月のエコワークキャンプのときから念願だった，
友だちダイナのおうちに泊めてもらいました！

ダイナは，7人姉妹の長女。
ダイナの透き通るような声，すきです。

フィリピン人，音楽得意な人多いけど，
彼女はほんとに歌がじょうず！

大学生で，フィリピン人ボランティアなダイナ。
お金の問題で，大学に通い続けることができず，
休学していたのですが，LOOBの教育サポートで，
今期からまた大学に通えることに！
よかった～！拍手です！

来週月曜日から授業がはじまるらしい！
や，ほんとに私もうれしいです♪

ブロードキャスターになるための大学で勉強してるダイナ。
いつも輝いてます。

ダイナはカラフナンに住んでいて，父母の仕事はウェストピッカー。

7人の姉妹は，大学生がダイナとネネ（休学中），高校生のトト，小学生のハンナとプリーシラ，ちびっこのニコールとニニャ。

そんなおうちへ，わがまま言ってホームステイさせてもらいました。

「ダイナのおうちは遠いょ～，草原を渡ってだいぶ歩くよ」
と聞いていたのですが，ほんとでした。

ダイナのうちの近くの道までトライシクル。
トライシクルを降りて，長靴に履き替えて，草原へ。
たまに牛がいます。


草原のあぜ道を歩き，森に入る。
ジャングルの中にあるような竹の橋。
これ，落ちようと思えば，すぐ落ちれるつくりになってます。ｗ


森を抜けると，おうちが４つくらいかたまっているところに。
バンブーハウス。ブタも鶏もいました。
ここにある４つの家はみんな親戚のおうちだそうです。


おうちゾーンを抜けるとまたもや草原へ。
この向こうがスモーキーマウンテンです。
風向きのせいか，ここからは匂いはしません。


おうちには，ものすごいパワフル元気でかわいいちびっこが3人と，
しっかり者の美人姉妹がいました。






元気げんきな子どもたちと，思いっきり遊んでると，近所の子たちも遊びに来ました。


カラフナン週末アクティビティでよく会う男の子ジョナスとタタ。
ダイナのうちのすぐ近くに住んでいるんだそうです。


折り紙を持っていったら，みんな喜んでくれました。

いろんなサイズの鶴を折ったら，
「ナナイ　ピスピス，」（お母さん鳥，）
「タタイ　ピスピス，」（お父さん鳥，）
「ガマイ　ピスピス，」（小さい鳥さん，）
「ガマイガマイ　ピスピス～♪」（すーごく小さい鳥さん♪）
とか言いながら，お人形さんごっこをして遊んでました。

外を歩きたいなぁと思って出ると，みんな着いてきました。
お庭にはマンゴーの木，グヤバノの木，サリサの木など，フルーツの木がいっぱいありました。

気がつくと，ジョナスとハンナがマンゴーの木に登ってました。

えぇーーー！？
はやッ！！

登るのが素早すぎて，ほんとにびっくりしました。
するする～っと登ります。

おしとやかな雰囲気のハンナも登る。


黙ってても猿みたいなジョナスも登る。


写真では表せないですが，かなり高いところにいます。

ふたりが，マンゴーをどさどさどさ！っと落としてくれて，
ちびっこが拾って，おいしそうに食べてました♪
マンゴーにもいろんな種類があるらしく，
このちっちゃいマンゴーは，皮は緑でも中は黄色くて甘いのです。
触感は，完熟する前の柿くらい。かなぁ。
マンゴーは真ん中に平べったい大きな種が１つあるので，
その周りをかじります。

ダイナのおうちは，スモーキーマウンテンの近くだけど，
ダンプサイトの中ではなく，外にあります。

まわりは，草原と森。ダイナのおうちは，豚も鶏も飼ってます。
草原には牛が５頭いましたが，他のおうちの牛だそうです。

ダンプサイトの中で放し飼いにされている牛は，
ごみ山のごみをもしゃもしゃと食べているので，
ちょっと食したいとは思えないですが，

ここにいる牛は，同じカラフナン出身でも，
緑いっぱいの草原の中ゆうゆうと育ってる様子で，
いいお肉になりそうな気がしました。



LOOBのボラスタがするお仕事で，日本から送ってもらった絵本の翻訳があるのですが，この日は，翻訳した絵本をダイナのおうちに持って行ってみました。

はじめておうちに来た絵本。
椅子の上においてたら，
すぐに「なんだこれー？」と手にとったのは末っ子。


タタイ（お父さん）が，末っ子のニニャに，読んでくれました。


次々ページをめくるのが楽しくて，何度もぺらぺらめくってたら，
お父さんに，大事にしなさい！と叱られちゃったニニャ。
『くつくつあるけ』をじーっと見つめます。
優しい声で，ゆっくり読んであげるお父さんの表情が，すてきでした。



４歳のニコールは，まだ英語は読めないけれど，絵を見て，
「ピッグ！ピッグ！」と言っていました。


「ほら！ピッグー！」と見せてくれました。


２年生のプリシラは，じぶんで絵本をゆっくり音読してました。


わからない単語があると，笑顔でにー♪っとこちらを見てくれます。

「？」（にー♪）
「Wolfやで。この大きい動物さん。ウルフっていうんやで。」

ゆっくりゆっくり，１文字１文字読む。
けっこう時間がかかるので，飽きてしまうかなと思ったのですが，
ゆっくりゆっくりゆっくり。
最後まで，集中して読めました！
「読めたね～♪」ハイタッチ！☆


絵本。
ダイナのおうちでの人気は上々でした。



ここには，あんまりたくさん本がない。
本があまりないから読書の習慣がない。
読書の習慣がないから，あんまり本が好きな子がいない。


英語があんまり得意じゃないカラフナンの子どもたち。

「おうちによっては勉強するより仕事（ウェストピッカーとしてor家事）を手伝いなさいと親に言われるから，子どもが混乱しちゃうことがよくある，ここには解決しないといけない問題がいっぱいあるの」と，ダイナが言っていました。

そんなおうちに，
「今日のごはんよりも，教育の方が大事だ！まちがっている！」
なんて言い切れない。


でも，ダイナのお母さんは，「私は小学校しか卒業してないから，英語がわからないのよ。だから子どもたちには，学校を卒業してほしいのよ。」と言っていました。

ダイナ曰く，この気持ちが今の彼女のプライドとなっているそうです。

こんな風に，子どもの将来を考えて，大変なお仕事を毎日しているタタイとナナイもたくさんいるはずです。いや，います！



カラフナンで生きる人に大切なこと。
今日のごはんと，子どもの教育。




日本の絵本のクオリティって，すごくいい！
他の国ぜんぶと比べことなんてないですが，そう思います。

少々わからない言葉があっても，もっとその次を知りたくなるような，魅力的な絵がいっぱいの絵本。

日本の図書館にはあふれてますよね。
私は絵本がすごく好きで，
小さい頃毎晩読んでもらっていた記憶があります。

「きのうはこれだったから，今日はこれで，あしたは・・・」
と考えるのがすきでした。

小学校に入ってからも，夏休みなどに，よく図書館に本を借りに行ってました。

ページをめくるわくわく♪
何度も読んでいて，次がわかっていても，やっぱりわくわく♪



ここの子どもたちが，絵本を通して，
本のおもしろさを知ってたのしく自然に
英語とふれあえる時間がもてたらなぁ。

ダイナの妹たちが，くいいるように絵本を見つめる様子や，
絵本を見ながら笑っている様子を見つめながら，
８０％くらいの頭で，「かわいいなぁ～♪」と思いつつ，
２０％くらいの頭で，いろいろ考えていた私でした。

ひたすらに楽しかったホームステイでした。
LOOBの誇るフィリピンボランティアダイナ。
彼女の家族。

みんな愛し合ってるのが一目でわかるような，
すてきなまなざしをもった家族でした。