ゴミのお話

えるです。

今ＬＯＯＢではジュースパック製品に使うジュースパックを集めるキャンペーンをＵＰとウエストビサヤ大学でしています。
これはジュースパックを集めるとぬいぐるみと交換できるというもの。
これによって、何気なく、時にはゴミ箱でないところにも捨ててしまうジュースパックに対して、分別とかリサイクルの意識をフィリピン人に持ってもらうというのも目的です！

日本でも小学校のときなどに「３つのＲ」って習った人多いんじゃないでしょうか。
Reduce （ごみを減らす）
Reuse（再使用）
Recycle（ごみの再生利用）
今ＬＯＯＢではこの３ＲにＲｅｔｕｒｎ（ごみを購入先に戻す）を加えて広めています。
と、いうのもフィリピンではゴミをゴミ箱に捨てるという意識が日本に比べて低いからです。
青い空！凛とした木々！…の下にポイ捨てのゴミ…という景観的にも残念な状況をよく目にします。
（ただＲｅｐａｉｒ＝修理に関しては「これでもか！」ってくらい直して機械などはすごい長期間使い続けます！）

ゴミを適切なゴミ箱に捨てる、それらのゴミは購入先であるお店にまた集められて、それをＬＯＯＢが集め、ＵＣＬＡ（ＣＳＮ）に持って行き、その人たちの手によってジュースパック製品に生まれ変わる。
それによってゴミであったジュースパックは資源となり、ゴミが減る！（日本で使う３ＲのＲｅｄｕｃｅは「ごみの発生を減らす」だからちょっと違いますが…）
このゴミ箱に捨てるという過程がそこまで浸透していないんです。

だから、まずはジュースパックを他のゴミと一緒にせずお店に返すという行為を知ってもらうべく、今はぬいぐるみと交換のキャンペーンをしています。

ＬＯＯＢが支援しているのはジュースパック製品を作るスカベンジャーの方たちだけれど、こうしてジュースパックを集める際にゴミへの意識という面から改めてフィリピンのことが見えてきた気がしました。

先週の木曜日にウエストビサヤ大学に行く用事があったので、ちょっとだけゴミ事情の偵察をしてきました。
ゴミ箱、とても多いです。

１００ｍに２つずつバイオとノンバイオ。日本よりよっぽど多いです！


しかし中身は…


バイオもノンバイオも一緒でした…。（この写真はバイオゴミ箱の中身）


さらにゴミ箱の周りはゴミだらけ…


ここはごみ箱３つあって、バイオとノンバイオと何かも書いていないゴミ箱。
何も書いていないのはなんだろう…。


うーーーんカオス…
木の枝にビニール袋、ペットボトル…

あまりにもバイオのゴミ箱にノンバイオの物だらけだったので、そもそもこのバイオとノンバイオの分別のしかたって意味があるのだろうか…と考えてしまいました。
大学で出るバイオのゴミって残飯くらいでは…燃えるゴミと燃えないゴミに分けた方がいいのに…
などと思っていたけれど、こっちではゴミの焼却処分が行われておらず、すべてのゴミはカラフナンへ。
私は思わず日本的な考え方してしまっていたけれど、国が違えばゴミの処理の仕方まで異なるんだなぁと実感じた瞬間でした。
色々な国のゴミ処理方法について知りたいと思いました。

でも実際、ウエストビサヤ大学構内にそんなにゴミが落ちているというわけではなく、ゴミの分別ができていないなぁという印象が強かったです。

前にぜんちゃんがフィリピン人とゴミの分別についてお話したときに、ノートの表紙などの何かでコーティングされているような厚紙も「紙だから地面に埋めたらいいでしょ？」と言われたらしいです。
多分バイオとノンバイオで分けていても、その定義を正しく理解している人が少ないのではないでしょうか。
日本でも「これ燃えるゴミだっけ？」ってわからなくなることよくあります。

でもフィリピンでもコーラの瓶など回収が行われてるし、分別の方法やその目的などはっきりしたら、ジュースパックももっと回収できるはず！

今ＬＯＯＢがこのようにジュースパックのリサイクルに関わるに当たって、他のフィリピンのエコ団体とちょっとだけ接触する機会もあり、ジュースパックに限らず資源ゴミを分別して集めたいとおっしゃっていました。
ゴミの処理法は各国で違っても、再利用できるゴミと、そうでないゴミを分けて適切な場所（ゴミ箱）に捨てるというのは、どこにいても重要なポイントなんじゃないかなと思いました。

みんなのこうした動きで、ゴミをゴミ箱に捨てることや分別の概念が浸透して、このきれいなフィリピンがもっともっときれいなフィリピンになりますように☆